実践女子学園の特徴は、原則として、高校で生徒を募集していないことです。
あくまでも、中高6年間の一貫教育に、こだわっています。
マーチクラスの合格実績を、安定して維持している伝統校ですが、ここ数年入試の難易度は下降傾向です。
下で説明していますが、他校と併願しやすい入試制度になっています。
実践女子学園中学は、クラスのコース分けをおこなっていません。
2019年度の一般入試は、2/1~2/3にかけて、5回実施されました。
試験教科は、以下から選べます。
2科受験と4科受験で、算数と国語の問題は同じです。
また、2科受験と4科受験とで、定員は分けられていません。両方の受験者を合わせた中から、合格者が決まります。
4科受験者の4科目の合計点(300点満点)を1.5で割り、その点数をもとに2科受験者と合わせて合否判定します。
ただし、4科受験者でも、算数と国語の合計点の方が有利なときは、2科目の合計点で合否判定されます。
よって、理科・社会の受験勉強もしているなら、4科受験する方が有利です。
募集人数は以下のお通りでした。
実施日 | 募集人数 | |
---|---|---|
第1回 | 2/1午前 | 60人 |
第2回 | 2/1午後 | 40人 |
第3回 | 2/2午前 | 40人 |
第4回 | 2/2午後 | 30人 |
第5回 | 2/3午後 | 20人 |
受験回数が多く、試験科目の選択肢も多いです。
他校と併願しやしように、受験の仕組みが作られています。
教科 |
時間 配点 |
出題傾向 |
---|---|---|
算数 |
45分 100点 |
【構成】 大問5題。 大問1が計算、大問2が応用小問の集合題、残りが応用問題という構成。 【得点配分】 計算と応用小問のウェイトが大きいです。正確な計算力と、臨機応変な応用力が試されます。 応用問題では、特に図形・特殊算・比などの文章題が目立ちます。 【難易度】 問題に合わせて知識を柔軟に使いこなす力は必要ですが、難易度は標準レベルです。 【対策】 計算問題を取りこぼさない計算力を身につけたいです。 図形に関しては、やや難度の高い問題が見られます。応用問題の演習も必要です。 |
国語 |
45分 100点 |
【構成】
大問3題。 【出題の特徴】 長文読解は、選択式・抜き出し式の解答形式が中心です。ただし、30字程度の記述は例年出題されています。 【難易度】 読解問題は、文章自体は比較的読みやすいです。基礎をしっかり固めることが先決です。 【対策】 語句・文法などの知識問題は、読解問題の中でもよく出されています。しっかり身につけたいです。 |
理科 |
50分 各50点 |
【構成】
大問4題。 【出題の特徴】 実験や観察を題材にした問題が多いです。理由説明記述が多く、作図・計算なども出題されます。 【難易度】 総合力を見る出題なので、基本的な事柄を幅広く問う内容です。 基礎知識を身に付けたうえで、それらを使いこなす力を養いたいです。 【対策】 暗記にかたよらず、物理分野(力のつり合いや電気など)などの考える問題では、いろんな出題パターンに対応できる力を養いたいです。 |
社会 |
【構成】 大問4題構成。 三分野からバランスよく出題されますが、地理・歴史のウェイトがやや高いです。 【出題の特徴】 図表や資料をもとにした問題が多く出題され、歴史では江戸末期以降がよく取り上げられます。 幅広い知識の定着と、資料の読み取り能力が問われる試験構成です。 【難易度】 知識量としては、教科書に載っていることで十分に対応できます。しかし、図表や資料と関連させて知識を使えることが必要です。 【対策】 基礎力を試される問題が幅広く出題されています。基本的な事柄を幅広く身につけることから始めましょう。 |
問われている知識は、基本知識中心ですが、受験生に考えさせるように工夫されています。
しかし、いきなり考える力を鍛えるのは無謀です。
まず、知識面で穴が無いように、しっかり身につけましょう。
応用力がある生徒は、基礎知識を使うときに、迷いがありません。迷いがあったら、考えを巡らせる余裕がなくなります。
6年の秋頃までに、基礎知識を迷いなく使えるレベルまで引き上げましょう。
そのうえで、実戦的な演習に入りたいです。
ところで、
実践女子学園で求められる基礎知識が、どの程度の知識なのか、おわかりでしょうか?
不安をお感じでしたら、気軽にアップスクールにお問い合わせください。