熱中症が起こるメカニズムと予防法

ここ1週間は大変な暑さになっていますね。

熱中症の危険性については、いろんな機会に耳にしていると思いますが、簡単に整理しました。

理科の試験には出ないかもしれませんが、常識として、頭に入れましょう!

 

 

【熱中症のメカニズム】

 

人間の体の中では、いつも熱が作られています。

 体で作られた熱は、適度に外に放出されて、体温は36~37℃に保たれています。

 

しかし、運動するなどして体を活発に動かすと、いつもよりたくさんの熱が作られて、体温はふだんより高くなります。

あるいは、まわりの温度が高いと、やはり体温が通常より高くなります。

 

体温がいつもより高くなると、体内の熱を外に逃がすために、皮膚の下に流れる血液の量を増やそうとします。

しかし、血液の量が増えるわけではないので、一時的に血圧が下がります。

 

そうなると、脳に充分な血液が送られなくなって、めまいや立ちくらみを起こす危険があります。

 

皮膚の下の血液を増やしても体温が下がり切らないときは、体内の熱を外に逃がすために、汗をかきます。

 

大量に汗をかくと、健康な状態を保てないくらいに、体内の水分が不足します。その状態を脱水症状と呼びます。

 

脱水症状が続くと、全身がだるくなる、気分が悪い、吐き気、頭痛などの症状が表れます。

 

 

【効果的な水分補給とは】

 

熱中症予防には、水分補給が手軽で効果的です。

 

ただし、単純に水だけを飲むより、塩分と糖分を含んだ水分補給が望ましいそうです。

 

汗には塩分が含まれています。つまり、大量に汗をかくと、体内の塩分も外に出てしまいます。そうなったときに水だけを飲むと、血液中の塩分がさらに薄まって、体調不良の原因になるかもしれないそうです。

 

また、水分に糖分が含まれていた方が、水分が効率的に体内に吸収されるそうです。

 

日本スポーツ協会では、0.1~0.2%の食塩と糖質を含んだ飲料を推奨しているようです。

 

しっかり熱中症対策をして、夏を元気に乗り切ろう!