良い習慣を身に付ける技術

たとえば、寝る前に歯みがきをすることは、やるのが当たり前になっています。

 

わたしは、いまだに歯を磨く行為そのものは面倒です。

でも、それをやるために勢いをつけたり、気合いを入れる必要はありません。

当たり前に取りかかれるし、むしろやらないと気持ち悪いです。

歯みがきが「習慣」になっているからです。

 

自分のためになるけれど、ちょっと面倒なことを「習慣」にしてしまうと、少し生きやすくなります。

そうした「習慣」をたくさん身に付けるほど、生きやすくなるし、いろいろ上手くいくことが増えます。

 

遅刻しないとか、忘れ物をしないことも「習慣」です。

だから、遅刻する人、忘れ物をする人は、だいたい決まっています。

「習慣」が身についている人が、遅刻とか忘れ物をするのは、年に1回あるかないかです。

「習慣」が身についていない人は、毎月とか2ヶ月に1回くらい必ずやります。

 

それを「やる気」の問題と考える人もいます。それがまちがっているとは思いません。

でも、よく考えると、「やる気」って何なの?と思ってしまいます。

 

時々遅刻する子、忘れ物が多い子が、「やる気」が無いかというと、そうではないような気がします。

というか、塾に通っている時点で、「やる気」がゼロということないでしょう。

 

それでわたしは、「やる気」とは区別して、良い「習慣」が身についているかどうかの問題と考えています。

だから「やる気」が無いことを叱ったり責めるのではなく、良い「習慣」が身につくように話し合い、支援し、軌道修正するように心がけています。

 

自分のためになる良い「習慣」を、自分の意志で身に付けられるようになるのが、目標です。

それができるようになったら、勉強でも怖いものがなくなります。