日々生徒たちと接していて感じるのは、反復学習をさまたげるのは、なまけ心だけではない、ということです。
誰でも、まじめに取り組んだのに、2度3度と失敗すると、嫌な気分になります。中には、感情的になる生徒もいます。
そんな嫌な気分のせいで投げ出す生徒は意外と多いです。
何かを身に付けるために、5回の反復が必要だとします。
その場合、1回の成功を勝ち取るために、4回の失敗を繰り返すことになります。
このように、ちょこっと難しいことを習得しようとすると、失敗の不愉快さを何度か味わうのは、やむを得ないというか、当然のことです。
いちいち感情的になっていては、大したことは身につきません。
失敗しても無感動なのは困ります。しかし、悔しい気持ちが強すぎてもダメなようです。
努力するのが得意な人は、ある意味で失敗慣れしているようです。